街角散歩≪城ヶ島≫
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2005.2.27(Sun)  「城ヶ島 京急ホテル裏磯」
(神奈川県三浦市)
 川崎市科学博物館主催の自然観察会に参加しました。場所は、三浦半島の先端、「城ヶ島」。主題は、地層観察でした。

【京急 三崎口駅】
 京浜急行「三崎口駅」は、京浜急行最南端の駅で、この先はバスでの移動となります。この日は快晴で、青空に三崎口駅と描かれた赤い文字が引き立っていました。
 三崎口駅からマグロの水揚げで有名な三崎港を経由して、城ヶ島大橋を渡るバスで約30分、料金390円の旅です。
【楫(かじ)の三郎山】
 案内板によると、城ヶ島の対岸「三崎」にある海南神社の祭神、藤原資盈(ふじわらのすけみつ)公が三崎に着岸した時、楫とり役だった家臣の三郎を祀ったので「楫の三郎山」と呼ばれるようになったそうです。
 楫の三郎山を右に見て迂回するように海岸へ向かいます。
 山の裏手は、波風による侵食により数多くの大きな穴が開いています。

 この山の壁にも地層が現れており、早速講義が始まりました。さらに進むと、磯の岩場に出ます。


 見たとおり、もうここは地層探検ワールドです。地層の帯や断層がいたるところで確認できます。しかも、地層がこれだけ傾斜しているということは、それだけの圧力がかかったのでしょう。あの伊豆大島も将来は、本土にぶつかるのだそうです。自然の力を思い知らされます。




 城ヶ島は観光地で、春から秋の間はとても賑わいますが、冬になると訪れる人も少なく、静かなところです。
 また、城ヶ島は、地層に関する様々なことを観察できる大変素晴らしいところで、今日、観察したのは、三崎層という地層で、今から約1200万年から500万年前に、深さ2000m〜3000mの深い海に堆積していたそうです。
 三崎層には、たくさんの火山から噴出した砂や礫が堆積しています。その火山がどこにあったのかはまだ分かっていないそうです。
 講義及び案内してくださったのは、内野先生でした。



 京急ホテルの裏を通って西崎の磯に向かいます。

 西崎の磯に出ると、京急ホテル裏手の磯で60度くらいあった地層の傾斜がだんだん緩やかになり、10〜20度程度になってきます。


 さらに、しばらく歩くと、城ヶ島めぐりの遊覧船待合所がありました。ここから油壺の方へも出ているそうです。

 左の写真は、「馬の背洞門」です。

 これは、自然が作った海蝕洞門で、長い年月をかけて、波浪、風雨等に侵食されてこのような形になったそうです。
帰りに、三崎口駅の前に「とろまん」の旗がひらめいているのを発見しました。
 「とろまん」とは、「三崎まぐろ倶楽部」が三崎港の町興しにと考えたもので、肉まんに三崎名物のマグロが加えられたものです。その他に「あんトロまん(あんと浪漫)」というゴマ風味のものもあります。味はさて置き、ネーミングに脱帽です。



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