街角散歩≪大和大路≫
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2007.08.13(Sun)  「京阪五条駅」
(京都府京都市東山五条大橋東詰)


 福井のお墓参りから大阪の実家に戻り、お盆に東山の大谷廟へお参りするため、京都へ出かけました。
 しかし、京阪五条駅から五条坂に向かう途中、「大和大路」という道の看板が目に付きました。確か、大和大路沿いには、お寺さんを含め、見物する箇所がたくさんあったはずです。そこで、急遽、大和大路散策と銘打って、「三十三間堂」から「下鴨神社」に向かって歩いてみることにしました。
 このところ晴天が続き、この日も30℃を越す暑さでした。帰宅したときは、ヘトヘトでした。
【京阪電車】
 実家から京都まで、利用したのは京阪電鉄です。
 京阪電車には、車体にトーマスを描いた車両があります。ちょうど、ホームに停車しており、列車をバックに写真を撮っている家族連れがいました。 5〜6年前の我が家も、ああいう風だったんだな〜・・・。
【五条郵便局】
 五条坂の途中にある五条郵便局の角を曲がると大和大路です。
 その大和大路を下ると、最初に登場するのが「豊國神社」です。


【豊國神社】

 五条郵便局から大和大路を下って直ぐに、「豊國(とよくに)神社」があります。祭神は、豊臣秀吉で通称「ホウコクさん」で、豊臣秀吉にあやかり、出世開運の神として慕われているそうです。
 正面に見えるのが唐門で、大徳寺、西本願寺と並び京都の三唐門の一つだそうです。唐門には、豊臣の旗印であるひょうたんを模った絵馬が千羽鶴のように奉納されていました。
【京都国立博物館】
 豊國神社の隣には、赤レンガが鮮やかな「京都国立博物館」があります。
 人通りが少ないので、嫌な予感を感じながら歩いていくと、予想が的中。休館日でした。


【三十三間堂】

 「三十三間堂」とは通称で、正式には「蓮華王院」といい、後白河天皇の勅願によって建てられた天台宗のお寺です。本堂の柱間が33あるところから「三十三間堂」と呼ばれています。
 堂の中には、1001体の千手観音像、風神・雷神像や二十八部衆像が安置されており、一体一体の造りが精巧で、その数と威容に圧倒されます。ちょうど、タクシーをチャーターされた観光客の方に運転手さんが説明をしていたので、ちゃかかりと横について案内を聞かせていただきました。


【建仁寺 摩利支尊天堂】

 「三十三間堂」を後にして向かったのは、建仁寺の禅居庵の一つである「摩利支尊天堂」です。
 摩利支天は、陽炎が神格化されたもので、七頭の猪の上に座している神様で、護身、得財、敬愛、息災など、多くの功徳があるとされています。 境内の至るところに猪があります。ちょっと変わっていたのは、ここは狛犬ならぬ狛猪だったことです。


【建仁寺】

 建仁寺は、京都最古の禅寺で京都五山第三位、臨済宗建仁寺派の総本山です。山号は「東山(とうざん)」といいます。
 枯山水の庭園や俵屋宗達による国宝「風神雷神図」が有名なお寺さんです。
【勅使門】
 柱や扉に戦乱の矢の跡が残っていることから「矢立門」と呼ばれています。重要文化財です。
【法堂】
 2002年、建立800年記念として、法堂の天井に小泉淳作画伯による「双龍」が描かれました。
 小泉淳作画伯というと、建長寺の「雲龍図」の筆もとられた方です。
【平安神宮】
 建仁寺を見学した後、大和大路を下鴨神社を目指していましたが、京阪三条の駅付近で路を見失ってしまいました。
 それならばと、ちょっと道を外し平安神宮へ寄ってみることにしました。
 平安神宮は、明治28年、垣武天皇による平安遷都1100年を記念して行われた博覧会のシンボルパビリオンとして建立された神宮です。
 青い空に朱色の建物が一層鮮やかに見えました。


【観峰会館】

 平安神宮への道を間違い、平安神宮の裏を彷徨っていて「観峰会館」にでました。家内が結婚前に、日本習字で1年間学んでおり、観峰先生の名前をよく聞かされていました。ここがその観峰会館なんですね。
【八ツ橋対決!】
 関西でのお土産というと、必ず八ツ橋を買っています。
 駅や高速のSAでよく見るのは、「おたべ本舗」の「おたべ」、「聖護院八ツ橋」の「聖(ひじり)」、そして「井筒八ツ橋」の「夕子」でしょうか・・・?
 聖護院界隈を歩いていて、「聖護院八ツ橋総本店」と「本家西尾八ツ橋」の本店と熊野店が対決するかのように建っていました。
 「聖護院八ツ橋」と言えば、「聖」というヒット商品で知っていましたが、「本家西尾」の名前は知りませんでした。八ツ橋のお店の中では、京都で一番歴史のあるお店なんだそうです。


【聖護院八ツ橋総本店】

 右下が本店で、左下が熊野の店舗です。熊野店の店内には、相当なお客さんがおられました。


【本家西尾八ツ橋】
 右下が本店で、左下が熊野の店舗です。
 創業が元禄2年の「本家西尾八ツ橋」は、300年以上続いた京都で一番古いと言われる八ツ橋のお店です。そして、熊野店が八ツ橋発祥の地だそうです。
【聖護院門跡】
 「聖護院」という名は、八ツ橋で知っていましたが、「聖護院」自体は、どんなところか知りませんでした。
 インターネットで調べてみると、ここは、本山修験宗の総本山なんだそうです。
 増誉(ぞうよ)僧正が後白河上皇の熊野へ参詣に行かれた際、先達を務め、その功として与えられたのが「聖護院」で、御所炎上の際、天皇の仮皇居にもなっていた由緒あるところだそうです。
【河道屋】
 聖護院の西門前にあるお蕎麦のお店で、竹垣の塀と暖簾が涼しげです。
 聖護院を見学した後に、ここでお蕎麦を頂こうと思っていました。しかし、見学を終えて戻ったとき、ちょうど団体の方たちが入店されていたので、今回は遠慮することにしました。
【下鴨神社】
 祭神は、「賀茂建角身命」(かもたけのつみのみこと)と「玉依媛(たまよりひめ)で、神社の正式名称は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といいます。
 平安京以前からある、京都で一番古い神社だそうです。葵祭でも有名な神社です。


 「糺(ただす)の森」という参道を抜けると大鳥居があり、その奥に重要文化財の「楼門」があります。この日、糺の森では、古本市が開催されていて大勢の古本ファンで賑わっていました。
【舞 殿】
 楼門を潜って最初に目に入るのがこの「舞殿」です。楼門の鮮やかな朱色に反し、寺社仏閣の風格を感じます。
 暑い中、どれくらい歩いたのでしょう。出町柳から乗った電車の中で、ぐったりとなりました。



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